消費税増税だが、勘違いしてる人いるな。

とあるツイート。

「最初は100円でした」
 「はい」
 「3%の消費税がついて」
 「103円」
 「端数を切上げて110円にしました」
 「そうでした」
 「例えばこれが8%だったら?」
 「108円です」
 「端数を切上げて」
「110円」
 「来月から消費税が8%になるので、130円になります」
「???」

と言うツイートを見た。
たかだか消費税が5%上がるだけで、何故100円の商品の値段が20円も上がるのか?
と言う風刺だなぁ。
まぁ、3%から8%ってのはアレだが、確かに来月から消費是は8%になるんだよな。

でも、この消費税に対する理解は間違っている。
てか、この理論を真に受けている人はチョット考えなおしたほうがイイ。

消費税が5%→8%となる訳だが、この上がる3%は売り手の利益ではない。
売り手が国に収めるお金なのだ。
いわば、売り手の意図しない値上げなのだ。

むしろ、売り手が意図してあげる商品の価格(消費税を除いた本体価格)は、その商品を仕入れるために購入する原材料費にも消費税がかかっていて、それも8%になって、「仕入れ値」いわゆる原価が上がることによるものなのだ。

そして、商品・・・例えば缶コーヒーなどを販売する自動販売機などの機器の維持費。
電気代や消耗品代金にも消費税相当の税金がかかっているから、その辺も値上がりしてしまう。
つまり維持費(固定費とか言うかなぁ・・・)も上がってしまう。

さらに、消費税が上がるというと、景気の冷え込みも懸念される。
ソレを防ぐには、消費者の所得を増やすのが一番だ(と思う)
その為にも企業は、従業員の給料をあげるべく、商品の値段に含まれる人件費ぶんを(商品中の人件費率を)少し上げるという対策をとる。
平たく言うと、従業員の給料あげるために、商品の値段をあげるわけさ。
これも、消費税増税に関連した値上げ理由の一環といえるだろう。

結果、原材料価格(原価)、人件費、維持費が全て上がることになる。
したがって・・・商品本体の値段も上がるよね。
そこにね、先ほどの企業が国に収める消費税も上がるから・・・更に値段が上がったように感じるよね。


だから、売り手は余程の営業努力をしないと・・・いや努力しても、商品の本体価格の値上がりは必然なのだ。
今現在、消費税増税後も本体価格を据え置きにする企業は凄いと思うよ・・・オレ。
少なくとも、企業利益に対するリスクが大きくなるはずだ。(もちろん、何らかの手は打ってると思うが。)

消費税が上がるってのは、そういう事なのだ。
物事には理由があるのだ。
誰もが考えなしに便乗値上げをしているわけではないのだ。(中にはあるのかもしれないが)

チョット前だが、ニュース番組でゲストの人が言っていた。
「消費税が3%上がるだけなのに、便乗値上げがヒドイですね。」
確か、コンビニの商品か何かについてだったと思う。
消費税が3%あがるのに、ソレ以上商品の値段があがるのはおかしいと。
もう・・・マスコミがそんな馬鹿なこと言うなよ・・・と。
テレビでそういうこと言うから、勘違いする人が出てくるんだよ。
日本の経済が駄目になるー!

まったく・・・

まぁ、いいや。(よくないか?)
ほんとね、消費税が上がるってことは、いろいろ大変なんだよ。
レジの消費税設定を変えたらいいだけじゃないんだよ。
すべての産業がそうだとは言わないが、少なくとも小売業なんかは値段設定が大変なんだよ。

関係なさそうな、労務だって影響あるんだよ。
ガソリン代、公共交通機関の通行料など、軒並み値上げするよね。
そうしたら、従業員の交通費だって見なおさなきゃいけないんだよ。

もう、すっごーく面倒くさいんだよ。
だから、今年度末はいつもより面倒くさいんだよ!!!

ほんとに・・ねぇ・・・

大変だよ。

結論。
アフォなツイートを拡散するのはやめてください。





PS・・・
4月からPS4も消費税分は最低でも値上げするのか・・・
ヤ・バ・イ!

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